「防災企画」のご報告

春秋会のみなさま

こんにちは。研修委員会の乗井です。

2020年2月10日、研修企画「弁護士事務所の『万一への備え』を考える」を行いました。

地震や台風、豪雨、津波といった災害、また災害以外にも様々な危機管理が必要な状況に対して、

弁護士事務所は日ごろからどんな準備が必要か学びましょう、という企画です。

まず、前半の講師は、2018年度弁護士会副会長の濱田雄久先生。災害担当をされていた濱田先生から

2018年におこった大阪北部地震と、台風発生後の対応で浮き彫りになった対応のポイント

など、ご経験に基づいた具体的なお話がありました。

・様々のリスクをピックアップしたマニュアルはある。でも、現実に発生する事象への対応はマニュアル

 どおりにはいかない。でも、分類整理し、不十分ではあるが一応の対応方法を考えておくことは意義がある。

 大事なのは、事象が収まったところでなるべく早く事象そのものを記録し、できればマニュアルの

アップデートをしておくこと。

・緊急時にどのツールが使えてどのツールが使えなかったか、といった話のときにLINEが

結構役に立ったというお話も・・・。

 続いて、後半は、所内にリスク管理委員会(通称:BCP委員会)を設置して、リスク管理に取り組んで

 おられるという、きづがわ共同法律事務所の青木佳史先生と井上洋子先生からのご報告。

 私、最初、「BCPって何?」と思っていたのですが、「BCP=Business Continuity Plan」業務継続計画 

 という言葉らしいです。要するに、災害時に従業員の安全を守り、事業を継続させるための方策をきちんと準備

 しておくことが大事、という議論の中で使われている言葉とのこと。(法律事務所ではこういう意識、まだまだ低い

 ですよね)。

  きづがわLOでは、2018年の大阪北部地震を発端として、所内でBCPに対する学習を深め、取り組みを

 進めてきたとのこと。

具体的な取り組みとして、 

 ・リスク管理マニュアルの作成

 ・所員全員の緊急連絡網の見直し→それまでの携帯電話での連絡網から、ライングループ登録に変更

 ・初動期ガイドラインの確認 (事務所を閉鎖するときの一応の基準と判断権者の策定)

 ・ハザードマップの確認

 ・火災保険の見直し (補償の対象は結構多岐にわたるらしい)

 ・災害時事務所備品の再確認と補充

 ・災害時の情報保全・管理 → 所内設置のサーバーをクラウドでバックアップ

 ・避難訓練   等々

とてもためになるお話をうかがうことができました。

 そんなきづがわLOでも、貼ってあったハザードマップがいつのまにか剥がれてなくなっていたとか、

 決められたとおりにはなかなかできていないとか・・・。そんな裏話も・・・。

 でも、青木先生は、「大切なのは議論をして意識を覚醒させておくこと。いろんなことを想像して

 策定しておくことは大事」と言っておられました。

 講師の先生方のお話のあと、参加者から、リスク管理の一つとして不審者対応に対する事務所の工夫といった

 お話が出たり、緊急時用のライングループを作ろうとしたら所員の中に反対があって頓挫したといった話も出ました。

 以上、簡単ですが、ご報告します。

 講師の先生がた、貴重なお時間をとっていただき、ありがとうございました!

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