「民事裁判のIT化について」第2回意見交換会 ご報告

春秋会の皆様

本日、午後6時30分より、講師:増田勝久先生、司会:上田純先生による

政策委員会・研修委員会共催

「民事裁判のIT化について」第2回意見交換会が開催されました!

 

冒頭、岩本政策委員長よりご挨拶がありました後、前半は増田勝久先生により、

民事裁判のIT化について、目指しているところ、2020年2月から実施されるフェーズ1などについて、

解説がありました。

・訴訟提起・主張・証拠等のオンライン提出、訴訟記録の電子記録化など

 >eファイリング

・主張・証拠へのオンラインアクセス、オンラインによる期日調整など

 >eケースマネジメント

・訴訟手続きへのウェブ会議など

 >eコート

を将来的には目指しているとのことです。

これらの実現には、法改正等が必要とのことですが、フェーズ1として、2020年2月から、

現行法下でウェブ会議、テレビ会議を利用拡大させるとのことでした。

簡単な感想ですが、訴訟記録の電子記録化は記録の圧縮化・保管等の面では

便利な点もあるように思いましたが、

他方、訴訟手続きへのウェブ会議については、増田先生もおっしゃっていましたとおり、

適している事案と、そうでない事案があると思いました。

遠方の裁判所で、難しい議論をする必要のない事案であれば、ウェブ会議でよいように思いますが(電話会議よりもよい)、

複雑な事案など、対面で議論したよい事案には適さないと思いました。

また、フェーズ1での現行法下でのウェブ会議については、マイクロソフトのチームスというシステムを使うようですが、

仲間内で使うことを前提としたシステムで、対立当事者を前提にしていないシステムということです。

さらに、フェーズ1でのウェブ会議では、当事者の片方が裁判所に出頭する必要があり、自身のパソコンを持参しないといけないようですが、

裁判所でのワイファイや電源を使用させない方針で検討している様で、正直使い勝手をより改善してもらいたいと感じました。

フェーズ1で検討されているウェブ会議についても、複雑な事案の議論にはあまり適していないと感じました(電話会議の代わりにくらいしかならないとのことです。)。

増田先生もおっしゃっていましたが、本来は、倒産や執行が訴訟手続きの電子化には向いているのでしょうけれども、

まずは民事訴訟から始めるとのことです。試行するにしても、書面審査の手続きの電子申請から始めた方がよいのではないかとも思いました。

後半での意見交換会では、多数の参加者より、様々な質問・意見が寄せられました。

システムの問題点・懸念だけではなく、こういったことを単位会紹介や委員会紹介なしに理事会で議論しているという

意思決定に関わる問題点のご指摘もありました。

 

そして、最後は、委員長乗井研修委員長より、閉会のご挨拶を頂き終了いたしました。

貴重なお話、ご意見など、ありがとうございました。大変勉強になりました。

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