副会長だより (8月号)

皆さま、台風も過ぎて、いよいよ秋本番の気配が訪れていますね。
あの酷暑がうそのように、秋の長雨のこの頃です。
夏の疲れも癒えて、そろそろ仕事や活動に忙しくされているでしょうか。
弁護士会も8月下旬から各委員会のフル回転の活動が始まっており、ほんとこれまで毎日いろんなことをよく展開されるなと副会長が感心していまいます。大阪弁護士会を誇らしく思えることが多いです。
さて、またすっかり遅くなってしまいまいたが、8月の会務についてお知らせしておきます。

1 8月の弁護士会の主な動き

〇 7/30 Web予約による無料法律相談の成功
WEB広告だけで宣伝と予約を取ろうとした初の試みでしたが、それだけで215枠の相談枠が全部埋まり、十分に需要があることがわかりました。しかも普段は空きが目立つ?波の相談センターからまず予約が埋まる傾向で、相談者もあまり利用のなかった30代、40代の層で、相談内容も離婚や労働中心ということで、新たな層を獲得することができました。夜間に弁護士会に電話が繋がらない時間に、詳しく相談概要まで書き込んで予約し、キャンセルも多くなく、受任に繋がるケースも15%ありました。新聞などの広告からこのように新たな広報を考える上でとても有益でした。

〇 7/30 高校生模擬裁判選手権

今年も多くの高校が熱心に参加してくれました。有名私学も初参加ですが、やはりこれまで参加している高校に一日の長があったようです。弁護士よりもうまいのではないかというプレゼンに審査員も感心しきりです。ここから次代の法曹が生まれてくれるといいですね。

〇 8/10 東住吉えん罪事件再審無罪判決に関する会長声明

斉藤ともよ先生をはじめとした春秋会の先生方が弁護団として取り組まれたゴールが大きな成果として結実した日でした。報告集会での青木さんの笑顔が印象的でした。大阪弁護士会としても、地元弁護士会として、力を込めて、捜査機関と裁判所への強い警鐘と全面可視化への決意を述べる熱い会長声明を田渕副会長中心にみんなで起案しました。ぜひお読みください。

〇 8/18 主権者教育の現在を考えるシンポ

学校関係者向け、この間、法教育委員会が各高校で実践してきている主権者教育のあり方についての意見交換がなされました。福井の人権大会に各地の成果が持ち寄られる予定です。

〇 8/20 死刑廃止人権大会プレシンポ

映画と石塚教授の詳しい死刑廃止に向けた道程を示していただける講演が好評でした。このテーマでは過去最高と思われる200名超で成功しました。無罪になったばかりの青木さんの話も反響がありました。

〇 8/20 社会保障と税制を考えるシンポ

社会福祉士会、MSW協会、PSW協会と弁護士会(貧困・生活再建本部)とで、様々な年間の活動をしてきていますが、夏の合同研修として後藤道夫先生などの講演を行いました。

〇 8/20 ガンバ大阪とのコラボ企画

弁護士会初の試みで、ガンバ大阪の社長さんとのつながりを生かし、吹田スタジアムで、夏休みにたくさんの観客が来るヴィッセル神戸との試合に、ブース出店をし、ガンバ大阪の選手とのコラボうちわを作り、さらにガンバ大阪選手のサイン入りグッズを抽選として大阪弁護士会の相談センターをアピールする1000名へのアンケートを実施しました。これが予想を超える大人気で列ができ、役員、広報室、スポーツ研究会、相談センターの弁護士が参加して3時間びっちり宣伝活動をしてきました。弁護士会の相談センターや各委員会の宣伝グッズの配布とともに存在意義のアピールができたと思います。アンケート結果もたいへん興味深いものでした。

〇 8/22 原発避難者の無償住宅の継続を求める会長声明

原発事故から避難している全国の避難者について、無償の公営住宅の提供を国と福島県が平成29年3月で打ち切りとする施策につき、昨年に続き、改めて撤回を求める会長声明を出すとともに、大阪府下の自治体にも、福島県の意向にかかわらず、独自施策での無償提供を継続するよう要望書を出し、各議員にも働きかけをしていくことにしています。

2 今月の「憲法まみれ」

〇 憲法に緊急事態条項「いらんやろ!」長谷川さんイラスト入りリーフ
4万枚がすでに配布され、5万枚を増刷しています

〇 8月27日(土)学生向け企画「ライオンと檻」

子どもさんも参加して150名もの参加があり、立憲主義の意義をわかりやすく学ぶことができました。

3 アウトリーチ支援事業(モデル事業)の推進

箕面市のひとり親事業は8月だけで16件の相談があり大成功しました。ひとり親特有の切実なニーズが毎回寄せられました。八尾市、茨木市など他の自治体から問い合わせがあり、八尾市では11月からの実施も決まりました。
空き家問題のケース会議への法的助言参加が大阪市で実現しました。
高齢者消費者出前講座、介護施設の高齢者虐待防止出前講座、有料老人ホームの相続遺言相談、憲法出前講座の申込みが始まりました。高齢者消費者被害と高齢者虐待予防の応募が順調ですでに、半月で15件程度の申込みがありました。
その他の事業も9月には本格的に動き出す見込みです。

4 9月の重要な取り組み

〇 9/3(土)14時~  司法修習生への経済的支援を求めるリレー市民集会
この秋に予算化を実現するために国会議員を呼ぶ全国のリレー集会を成功させなければならず、近畿では大阪弁護士会を会場に、200名以上の参加のために大きな動員をがんばっています。

〇 9/17 可視化実現シンポ

村木厚子さん、青木さん(東住吉えん罪)、周防監督、江川紹子さんが出演するビック企画です。可視化の重要性を広く訴えるために、2階ホールを一杯にしたいと宣伝に努めています。中味は、村木さんが栗林弁護士とともに、初めて取り調べの経験を語ってくれることや、青木さんがなぜ一旦は自白に追い込まれたのか違法な取り調べの手法について詳しく語ってくれる貴重なものです。

〇 9/29 刑事訴訟法改正に対応する刑事弁護研修の実施

日弁連が全国全ての弁護士会でこの秋に実施する可視化時代の刑事弁護の基本を徹底する研修が大阪でも開催されます。2階ホール借り切りで多くの方に参加をお願いしたいところです。

5 常議員会

今回は、夏休みのため、1回しか常議員会は開催されていません。

その第9回(8/2)では、

・ 弁護士会職員全員がストレスチェックの受診を可能とする規則改正とマニュアルなどの整備についての承認をいただきました。法律上の義務づけに伴う措置ですが、大阪弁護士会の活動や会員増に伴い、業務過密になる中、よりメンタル面への配慮をしていきたいところです。
・ シンガポール弁護士会との友好協定の締結について承認をいただきました。これで国際的な弁護士会との協定は7つ目になります。アジアの国際仲裁のハブ的な役割を担っているシンガポールとの有意義な交流が期待されます。
・ 公益通報保護制度についてのガイドライン改正についてパブリックコメントを公益通報委員会の提案どおりに承認しました。本来は法改正をして通報者の保護を徹底すべきところですが、少なくともガイドラインでの強化を求めるものです。
・ OSAKAしごとフィールド女性活躍支援ネットワーク会議への参加についての承認がなされました。大阪府を中心に、女性活躍を支援するために、様々な機関と弁護士会が共同して、相談会などを展開していくもので、9月15日に最初の取り組みがなされます。

9月から10月にかけて常議員会で議論になる課題は、

〇 23条室の設置
〇 依頼者保護制度・預り金規定改正の意見照会への対応
〇 民事執行制度における差押禁止の強化を求める意見書  などになります。

6 日弁連関係

〇 性犯罪の重罰化、親族間の性犯罪の創設を巡って日弁連の意見書がようやく理事会でまとまりました。必要性は十分に理解できるものの、刑法全体の体系やバランスの問題、重罰化だけでは性犯罪の抑止・予防につながるわけではないことから、弁護士会としてバランスのとれた意見をまとめるために山口会長がとりまとめのために大変な尽力をされました。

〇 共謀罪新法案

臨時国会に4たび共謀罪が出されるのではないかという報道から、急速に対策を各単位会でも取ることになっています。

以上

PAGE TOP