大阪弁護士会副会長推薦候補者の意見を聞く会のご報告

2016年11月10日正午より、2017年度の大阪弁護士会副会長の推薦候補者の届出をされた谷英樹会員の意見を聞く会が開催されました。意見を聞く会には、選考委員のほか、一般会員も合わせて合計26名の会員が出席されました。
まず、谷会員から、届出に伴って提出された意見書に沿って、大阪弁護士会副会長への立候補にあたっての意見が陳述されました。
(なお、以下は作成者による要約ですので、ご発言の内容に齟齬がありましたらお許しください。)


■ 谷会員の意見陳述

日弁連法曹養成制度実現本部事務局長、日弁連事務局次長など会務をしてきた。
弁護士としても20年以上やってきた。弁護士の活動は思った以上に社会への影響が大きい。日弁連の事務方を支えていると、様々なところで日弁連の意見が影響していることを知った。その経験を踏まえ、推薦の立候補をするに至った。
今までの活動を振り返ると、諸先輩方や同輩・後輩の繋がりの中で育てていただいたことに関する感謝の気持ちになる。
自身が弁護士登録した頃は、サラ金全盛期であり、最高裁判決を勝ち取ったり、グレーゾーン金利が撤廃されるなど、弁護士活動の社会的影響が大きいことを知った。
一方で、弁護士会は弁護士自治を担っている。社会に対する大きな責任を自覚しながら職務を全うしなければならない。

次に、谷会員の意見陳述を踏まえ、出席者の方から、谷会員との質疑応答、期待や激励のお言葉をいただきました。

■ 依頼者保護制度を含めて、弁護士会が社会に今まで以上に対応していくということが課題になってきている。
日弁連だけでなく大阪弁護会が意見をいっていくということは必要。谷会員は、日弁連と大阪弁護士会とのパイプ役になってくれるだろう。「全国のことを考える大阪弁護士会」であるべきだ。そのような意味では谷会員がうってつけであると思う。

■ 重いものを抱えながらの就任。体力的にも大変だろうが、健康に気をつけてほしい。お手伝いできることがあれば忌憚なく言ってほしい。谷会員の経験と能力からいえば心配ない。頑張ってください。

■ 谷会員は「弁護士・弁護士会は社会にとって重要・影響が強い」とおっしゃった。その中身は何か。会内の活動と会外に向けての活動をどう考えるのか。
業務改善と人権活動が二項対立的に捉えられている現状はおかしい。人権活動は弁護士会の光にしなければならない。しかし、今、皆余裕がなく、本来すべき人権活動ができない。弁護士会がどうあるべきかということをしっかり考えないと、弁護士自治も危ない。そのあたりの谷会員のご意見を伺いたい。

(谷会員より)
人権活動については、今もかなりしていると思う。ついてくる若手は以前に比べれば少ないかもしれないが、母数は増えている。
私は、人権活動の水準は下がってきたとは思っていない。
人権活動を支えるにはどうすべきかという問題提起だと思う。弁護士業務について、活動領域の拡大ということをしていくべき。対立ということではなく、両輪で進めていくべき。

■ 大阪弁護士会では、800人が会派無所属。これをどう考えるか。若手が、会派の会費を収めるのがしんどい、弁護士会の会費も高い、それだけ支払って何か意味があるのかと考えている。底辺の層の弁護士がいるということをどう思っているのか。法曹人口1500人は維持して欲しい。

(谷会員より)
会派無所属の弁護士と弁護士会がどう結びつくか、とても難しい問題。問題意識は常にもつ必要があると思っている。弁護士会が会員にとって役立つのだということを伝え、意見交換していく必要がある。
弁護士会の課題としては、2012年3月の法曹養成人口政策会議。まずは、1500人。大阪も含めてこの取り組みをやっていく。

■ 少なくとも私は、去年の年末は底辺だった。今はだいぶ持ち直してきているが、私以外にも苦しい生活をしている弁護士がいる。経済的余裕がないので人権活動ができない。大阪弁護士会として若手の困窮状況を知って頂きたい。

(谷会員より)
若手の実情を把握することは最も基本的なことだと思っている。
理事者内で問題提起をしていきたい。もっとも、市民と弁護士との距離が遠くなったかといえば、そうではない。

■ 若手がどのような状況にあるのかを把握し、意見を反映してもらわないと、抽象論に終わってしまう。若手の意見を反映し、分析し、解決するという実践的な方法論、そのへんのところをどうするのか。

(谷会員より)
若手中心の委員会を作り、実情を検討し、何が必要かということを検討することも考えられる。若手とのパイプを太くしていかなければならない。そのためにどんなことができるのか、今後考えていく。

■ 春秋会の若手から意見がでてくるわけがないと思う。上が白と言えば白。私のように意見を言えば、よくないことが起きると皆思っている。

(谷会員より)
いかに会員の意見を反映させていくか、というのが課題。会派や委員会にしっかり参加していただきたい。建前を話していると言われるかもしれないが、弁護士会はまだそのような良さは残っていると思うので、是非参加をしてほしい。

■ 谷さん立候補を決断してくれてありがとう。
春秋ネットも閉塞感漂っている。春秋ネットを使って情報発信してほしい。若手の意見は、アンケートしても、直接話を聞いても中々でてこない。
ブラック事務所問題については、ルールがない状況。まずルールを作るのが先ではないかと思う。

(谷会員より)
ブラック企業や働きかたの問題については、契約態様が何なのか、という論理的整理からだと思っている。

■ 谷さんは「地域司法」という言葉を掲げ、地元の人のために弁護士に何ができるかということを考えておられた。大阪から初めて日弁連の事務次長になられた方。大変な役を2年なさった。本日は春秋会らしい会になったと思う。谷さんをヨイショするのではなく注文殺到した。

■ 無所属会員がいるというお話については、会派横断的な緩やかな組織を作るのがいいのではないか。人権擁護委員会から派生していろんな委員会ができている。色んな委員会が互いに連携しながら人権活動を進めていきたいと思う。

■ 谷さんの活躍を楽しみにしています。
今、法曹志望者が少なくなり、法曹人口1500人に耐えられるかどうか正念場となっている。今までのイメージを反転させるような活動を行なってほしい。
頑張ってください。

■ 依頼者保護給付金の問題。弁護士会の不祥事予防としてカルパ制度を作るという議論もあるところ。大阪弁護士会でも役員室等で議論しているようなので、前向きに検討してほしい。この点について谷さんの意見はどのようなものか。

(谷会員より)
フランスに法曹人口の調査に行った際、カルパについても若干聞いてきた。
制度を作る技術的な課題が大きいのではないかと思っている。議論が進んでいっているとは思っている。多いに検討していただいて、成果を弁護士会として活かしていきたいと思っている。

以上のように、たくさんの会員から、谷会員への激励のお言葉を頂戴しました。
谷会員の意見を聞く会は、谷会員の大阪弁護士会副会長の推薦候補者に立候補された熱い想いを聞くことができたほか、多くの会員から、期待と応援のメッセージが寄せられ、大変充実した時間となりました。

以 上

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