春秋ジョシカイ企画1 「ジョシがつくる ジョシとつくる 弁護士〝界”のオモロイ未来」報告

平成29年4月14日、春秋会共催・春秋ジョシカイ企画
「奈良・滋賀・京都・大阪 関西ジョシ理事者と考える
ジョシがつくる ジョシとつくる 弁護士”界”の オモロイ未来」が開催されました。

報告を2本、掲載いたします

標記の集いが先週金曜日(4月14日)中央公会堂地下1階の大会議室でありました。
奈良県弁護士会から平成28年度の会長を務められた佐々木育子さん(51期)、
滋賀県弁護士会から平成28年度の副会長を務められた佐竹直子さん(54期)、
京都弁護士会から平成28年度の副会長を務められた松浦由加子さん(55期)
のお三方が、任期終了間もない時期にもかかわらずお越し下さり、理事者になったきっかけや、理事者としての喜びと限界を感じたこと、弁護士の自治はなぜ必要なのか、若手弁護士の弁護士会離れが指摘される昨今、若手弁護士にはどのようなメッセージを伝えたいか、弁護士に求められるものは何だと考えるか?等々について、それぞれ考えるところ、感じるところをお話しくださいました。

弁護士会が社会から信頼されるのは、いわゆるお金にならない仕事でも社会に役立つ活動(公益活動)を地道に続けてきたからこそであり、これからも市民にとって必要とされるのは、良質な法的サービスを提供することではないか(高齢者・障がい者支援を活動の軸足にしてこられた佐々木さん)、公権力に対して安全に正しいと思うことを主張し行動できるのは弁護士会があるからこそだと思う(刑事弁護人として名を馳せてきた佐竹さん)、理事職に就いて人間関係が広がったと思う一方、弁護士会はまだまだ男性社会だと思わされる場面もあることがわかった(大阪弁護士会から移籍して2年目で京都弁護士会の両性の平等委員会委員長4年目で副会長になられた元春秋会会員の松浦さん)、など三者三様の意見や感想をお聴きすることができました。他の弁護士会の理事者の方のお話を伺える機会は日弁連や近弁連の委員会等に参加する以外にはほとんどないため、今回はとても興味深いお話が盛りだくさんでした。

会員数では大阪とは相当の違いがあるものの、若手会員の弁護士会離れの問題は共通していることもわかりました。こまめに声をかけて会務に参加しやすいように、「顔の見える」関係を作っていくことの大切さも指摘されていました。
「弁護士自治は、権力が国民の自由を制約するのと戦うためにある(ただし、弁護士の既得権益を守るための自治であってはならない)、その前提に立って、先達の誰かが何かをしてくれるのを待つのではなく、『自分たちが自分たちのための政策』を実現していくという気概こそが今求められているのではないか」という指摘に、わたしは大いに共感しました。

「市民にとって良い弁護士がいらなくなる時代はない、一番頼りになる味方になるために、常に自分の知識経験を磨いていくことが大切」という言葉や、3年おきにこれまで3回理事者を務めてこられた佐竹さんの「自分が受けてきた恩はまだ返し足りていない」とおっしゃる謙虚さ、「女性弁護士はほんとに頑張っている。男性中心の弁護士会が変わるべきであり、女性弁護士が無理に変わる必要はないし、無理に理事者になる必要はないと思う」、弁護士会を一言で言うと「めんどくさい存在」ときっぱりおっしゃる松浦さんの発言には、ザ・自然体!とあっぱれに思いました。尤も、これは、めんどくさいことに取り組むなかで自分も成長して行ける、ということの裏返しなのでしょう。

お話を聞けば聞くほどもっといろいろなことを聞いてみたいと思える集いでした。
別の機会に今回とはまた異なるテーマでお話をお聴きしたり、意見交換ができる機会があれば良いと思いました。

スピーカーの方々はもちろんのこと、ご参加くださった皆さん、綿密に準備をしてくださった世話人の皆さん(和田さんきれいなチラシありがとう!)、当日のコーディネーターを務めてくださった今年度幹事長の中井さん、総合司会と事前に進行内容を熟慮してくださっていた両角さん、申し込み状況の把握や当日受付をしてくださった上出さん、そして今回も貴重な出会いの企画を発案し、豊かな人脈を活かし前年から超多忙なスピーカーの皆さんと日程調整をしてくださった小橋さん、どうも有難うございました。

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