H28.10.25 春秋会研修企画 「金沢泰裕牧師と刑事弁護人に学ぶ~更生活動と情状弁護~」
情状弁護に悩んでいる真っ只中の奥井(66期)です。春秋会の研修企画『金沢泰裕牧師と刑事弁護人に学ぶ~更生活動と情状弁護~』が開催されると聞いて、何かヒントが得られるはずだ!とすがるような気持ちで受講して参りました。
前半は、元ヤクザの経歴をもつ金沢泰裕牧師の基調講演で、ヤクザの世界で過ごした日々から、牧師となられるまでのご経験や、現在の更生支援活動などについてお話頂きました。やっぱり気になるのは、どういうきっかけで、どうして、ヤクザの世界を脱することが出来たのか、更に牧師になろうという方向になったのか・・。色んなターニングポイントがあるわけですが、やはりなかなか簡単にはヤクザをやめることも難しい。その難しさを経験されているからこそ、更生との狭間で苦しんでいる人達の向き合っている困難が理解できる。終始穏やかにお話されていましたが、「牧師室にさすまたがあったり、防弾鞄、防刃鞄があるんですよ」と笑いながら仰られた言葉に、壮絶な日常を感じました。

後半は、講師の金沢牧師と、森下弘先生、鈴木一郎先生のパネリスト、村瀬先生が司会を務められてのパネルディスカッション。「情状弁護とは、何のために行うのか。」という村瀬先生の質問に、更生に資する弁護とは何かというお話や、更生するのは本人であって弁護士が主役になってはいけない、押し付けてはいけないという鈴木先生のお話があり、つい最近の弁護活動でも自分が焦るあまり押し付けになっているところはなかったかと反省しました。また、「本人の反省を促すためにどういうことをしたらいいか」というまさに今悩んでいるところについてのトピックや「証人テストの本当の意味」や、今後の監督について適切な監督者がいない場合について審判廷に「敢えて呼ばなかったケース」と「敢えて呼んで『監督できない』という証言をしてもらったケース」、情状証人として出てもらう際の「監督します」の内容を充実させる工夫などなど・・・ぎゅっと詰まった濃いお話をたくさんお伺いしました。

研修を聞いて、なるほど・・と思ったり、凄いな・・と思う一方、立派な人間でも人格者でもない自分にどこまでできるだろうかと不安に思う気持ちもありました。その後、懇親会にも参加させて頂いた際に、別に立派な人間じゃなくていいし、人と人のぶつかり合いだから、正解もないし何でもやってみてぶつかってみたらいい等、たくさんアドバイスを頂いたり、諸先輩方の経験談を聞くことが出来て、大変ためになる充実した楽しい時間を過ごさせて頂きました。

最後になりましたが、パネリストの金沢牧師、森下弘先生、鈴木一郎先生、素晴らしい企画をご準備頂いた研修委員会の先生方、本当にありがとうございました!
以 上