役員室だより2006年

副会長 : 齋藤ともよ

■ 副会長就任のご挨拶
 副会長の当選が決まった2月から助走が始まり、4月に前年度から正式にバトンを受け取り、新執行部として、初仕事の関係諸団体への挨拶回り、日弁連、近弁連の理事会と担当する10以上の委員会の第1回委員会、2回の常議員会を終え、多忙で充実したスタートを切りました。
私は、日弁連理事、近弁連常務理事の他、従来から関与してきた総合法律相談センター運営委員会と日本司法支援センター(日弁連担当)、新しく出来た市民会議という市民アクセス関係の委員会を中心に担当し、さらに、人権擁護委員会、公益通報者支援委員会、セクハラ窓口等を担当します。

1 刑事民事実務にまたがる「法テラス」

4月に発足した日本司法支援センター(法テラス)は、10月から全国一斉に業務が開始されますが、それに対応して、昨年早くから被疑者弁護を実施する準備が進められて、その制度内容はほぼ固まってきています。

一方、民事については、ようやく、昨年末になって、法テラスのコールセンター構想の試行が鳥取で行われ、3月に茨城での2回目の試行がなされました。 その結果、電話による単なる振り分けで十分なのか、隣接業種との振り分けの問題や、弁護士会としての態勢作りの必要性が明らかになりました。

もともと、法テラスが扱う民事事件は、従来の法律扶助事件(資力要件として生活保護世帯水準)とされていますが、弁護士増員時代にあたって、会員の日常業務に大きな影響を及ぼすとされています。

大阪では、新会館に支部が置かれる法テラスが、弁護士会が生み育ててきた法律扶助協会と刑事の当番弁護士を引き継ぎ、弁護士会の理念に沿って、利用者の法的ニーズに応えるよう発展させるという課題があります。

今後、10月を目指して、様々な説明会や被疑者弁護人や相談担当者の募集がありますので、積極的にご参加下さい。

2 国会審議中の立法改悪に対して

予想外に緊急対応を迫られたのは、国会で審議中の立法改悪に反対する活動でした。

日弁連では、共謀罪、ゲートキーパー問題、教育基本法、未決拘禁法案などの重要法案に対して、最大の法律専門家団体として問題点を指摘し、対策本部を設けて、会長声明、国会議員要請や抗議の行動を行っています。

大阪弁護士会は、共謀罪法案に反対し、全国に先駆けてデモ行進を行い、会館に垂れ幕を掲げましたが、今後もそれぞれの課題に迅速かつ適切に取り組むことが期待されています。

3 むすび

4月以降、時間の流れが加速したように感じますが、役員室のイスが体になじんでくるに従い、膨大な日常業務を処理しながら、弁護士会の進むべき道を決める重責や理屈で割り切れない内外の利害調整も行わなければならないと、就任前に多くの春秋会の方からいただいた助言やご指導が身に沁みて思い出されます。

春秋会の推薦を受けた副会長という立場で、しかも戦後最大といわれる司法改革進行中の時期に弁護士会執行部として身を置くことが出来ることは得難い経験である、とわずかこの1月余りで感じてもいます。

春秋会の皆さまが役員室を気軽に訪ねて頂き、大阪弁護士会を取り巻く課題について種々のご意見とお知恵をいただければ、大変励みになりますのでよろしくお願いいたします。