政策委員会ー各委員長からのご挨拶

政策委員長 : 丹羽雅雄

■ ご挨拶
 2007年度の春秋会政策委員長に就任させていただきました丹羽雅雄です。私は、今日まで、政策委員会には参加してきたものの、春秋会活動総体に対しては、少し斜めから見ており、あまり積極的に参画していませんでした。この様な私ですから、政策委員長という重責に耐えうるか不安ではあります。しかし、今年度は、政策委員会活動を通して、春秋会活動の意義と現在的課題について、正面から見据え、より積極的に参画して行きたいと考えております。
言うまでもなく、春秋会の綱領には、第1に、「弁護士の基本的使命を自覚し、すべての人々の人権の救済・伸張・確保に努める」、第2に、「すべての人々に開かれた司法を実現するために、弁護士会を含む司法制度の改革と司法機能の充実を積極的に推進する」ことなどが述べられています。私は、春秋会綱領の素晴らしさは、弁護士と弁護士会の歴史的使命を明らかにし、同時に、春秋会活動の目的について、「すべての人々」とともに歩むことを唱っていることであると思っています。

この間、教育基本法の改定や日本国憲法の改定の動きと連動して、国権主義的な潮流が台頭したり、新自由主義経済に帰因した格差社会が拡大する傾向にあります。私達をとりまく、人権活動や司法制度の改革なども、これらの政治過程や社会・経済の動向と無縁ではあり得ません。そして、現在、「基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする」と唱われた、弁護士法1条の理念や、それを支える弁護士自治が、大きく揺らぎ始めているのではないでしょうか。
私は、このような時代状況であるからこそ、弁護士と弁護士会は、「人権と平和」、とりわけ、市民社会からも周縁化され不可視化されようとしている「社会的少数者の人権擁護」と立憲平和主義に「光を照らし」、企業社会を含むあらゆる社会領域に、「法の支配に基づく正義」を実現する必要があると思います。

今年度の政策委員会は何をなすべきかについて、私は、今だ明確な方針を持ち合わせてはいません。しかし、「すべての人々」に向けて、「憲法・平和活動」、「人権擁護活動」、「司法制度改革」「弁護士業務の改革」などに献身的にご努力されている、春秋会の諸先輩や「若手会」の皆様の英知とご指導、ご協力をいただき、近未来に耐えうる「春秋会政策提言」活動を目指して行きたいと思います。

今年1年宜しくお願い致します。

以上