政策委員会ー退任のご挨拶

政策委員長 : 丹羽雅雄

■ 揺らぐ現代見据え
 2007年度の政策委員会は、河野豊、成見暁子、小野順子各会員を中心に、鎌田幸夫担当常任幹事の参加を得て活動してきました。
現代社会は、「テロとの戦争」、「新自由主義経済」に帰因する有事法制化や国権主義の台頭、「貧困の拡大化」によって、「平和と人権」思想が大きく「揺らぎ」始めています。国家によって認定された「テロリスト」は、拷問も許容される「法の他者」に追いやられ、ホームレスを始め生存権自体を脅かされる人々が数多く生起しています。

このような時代状況は、弁護士、弁護士会の業務や活動に対しても多大な「影」をおとしています。私達2007年度政策委員会は、このような時代状況を踏まえ、「春秋会政策」の検討課題として、第1に「憲法と平和の課題」、第2に「人権擁護と法の支配に向けた司法制度改革の課題」を2本柱としました。私達は、この問題意識の下で、2007年6月29日「憲法と平和の課題-すべての人々が平和のうちに生きるために弁護士と弁護士会は何をすべきか」、10月11日「法曹人口3000名増員、これでいいのか!徹底討論」、2008年1月31日「21世紀-弁護士・弁護士会に未来はあるか~人権擁護・法の支配と弁護士業務の基礎的条件」を各テーマとするシンポジウムを開催し、「劇団春秋」も旗揚げしました。

また、2007年8月4日には、「春秋会政策委員会夏期集中討論会(夏期合宿)」を開催し、①法曹人口の問題、②刑事司法制度改革、③弁護士業務の改革をテーマに、政策議論を行いました。この間、春秋会内外から、多数の報告者のご協力を得ることができました。これら各企画への春秋会会員の参加者は多くはありませんでしたが、他会派からも毎回参加をいただいており、「春秋会政策」への関心の深さが伺われました。

現在、最後の仕事として、「2008年度春秋会政策誌」の編集に取り組んでおります。時間の関係上、会員間の幅広い意見交換と政策誌への反映という点では著しく不十分となっており反省しています。「大きく揺れ動いている」時代状況であればこそ、弁護士と弁護士会の「立脚すべき原点は何か」を含めて、「春秋会としてのアイデンティティー」が鋭く問われていると思います。

私も、引き続き「この課題の解決」に向けて、春秋会活動に参画して行きたいと考えています。一年間、ご協力有り難うございました。

以上