
はじめに
12月1日、大阪弁護士会2階ホールで、春秋会研修委員会主催の研修『労働法入門』が行われました。
本研修委員会では、より多くの会員にご参加いただきたいとの思いから、新人向けの研修でありながら、ベテランの先生方にも労働法分野の重点分野を総覧していただくことで、ご自身の知識・ノウハウを確認的に点検していただくとともに近時の流れを感じ取っていただくことで、日々の実務に役立てていただきたいというやや欲張りな目標を設定しました。講師には、労働法分野における実務経験が豊富で、『労働審判・紛争類型モデル』などの共著も執筆しておられ、学術的造形にも精通しておられる鎌田幸夫先生にお願いしました。
鎌田先生は、上記のようなやや欲張りな目標設定にもかかわらず、本研修委員会からの依頼に快諾してくださいました。

多数の会員の先生方にご参加いただきました
当日は、多くの、そして若手からベテランまで幅広い会員の先生方に参加していただき、参加人数は、一会派の研修でありながら、89名となりました。本研修がこのように大変盛況なものとなったのも、ひとえに講師の鎌田先生のご人徳によるものだと思います。
本研修の内容(前半)
本研修では、前半で労働法の基本的枠組みと考え方を、後半は具体的事例を通じて、労働事件において代理人としていかなる主張立証をするのかということを解説していただきました。
まず、前半では、個別的労働関係法から、集団的労働関係法、雇用保障法に至るまで、労働法分野の基本的な概念を、網羅的に解説していただきました。
とくに個別的労働関係法については、重要な条文、判例をピックアップして概要を説明していただくとともに、労働基準法、判例法、労働契約法、労働協約、就業規則等の関係をわかりやすく整理して解説していただきました。複数の法令が交錯し、それぞれの効力関係、位置づけが複雑な労働法分野にあって、鎌田先生の大変わかりやすいレジュメに基づいた講義は労働事件の相談を受ける際にすぐに役に立つ内容でした。
また、集団的労働関係法については、INAXメンテナンス事件判決等、実務上でも重要な最新判例にも言及していただきました。

本研修の内容(後半)
次に、本研修の後半では、具体的事例において検討すべき点を、労働契約の成立、展開、終了、団体交渉といった通常の労働契約関係の展開の流れに即して、それぞれのポイントを解説していただきました。
労働契約内容の認定、賃下げ(労働条件の不利益変更)、時間外労働割増賃金、解雇、団体交渉という実務でもよく問題になる法律問題について、豊富な実務経験に基づいた講義は、まさに労働事件に精通する鎌田先生ならではの講義でした。
研修後の懇親会
研修後の懇親会では、鎌田先生を囲んで、鎌田先生の同期の今村峰雄先生をはじめベテラン、若手の先生方で楽しくお酒を飲んでお話をすることができました。
中でも、鎌田先生と今村先生のかけあいは、さすが同期と思える息の合ったとても楽しいもので、私は笑い過ぎて涙が出るほどでした。私は、まだ弁護士になって1年目ですが、春秋会っていいなぁと感じた懇親会でした。
さいごに
最後になりましたが、わかりやすく、かつ、ポイントに絞ったレジュメをご準備していただき、充実した講義をしていただいた鎌田先生、どうもありがとうございました。
また、本年度、研修委員会としては初めての弁護士会館2階ホールを使った研修ということで、色々と準備も大変でしたが、各方面の調整をしていただいた林邦彦委員長、本研修の準備を中心になってしていただいた東実一郎先生をはじめ本研修に携わってくださった春秋会の先生の皆様、お疲れ様でした。
2011年最後の研修となりましたが、来年もまたこのような素晴らしい研修を企画していけたらと思いますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
以上


