
平成23年11月24日、春秋会研修委員会主催の、しかし春秋らしくない(?)研修企画(福田幹事長談)である「海外留学のABC」が、これまた春秋らしくない(?)会場である北浜フォーラムA会議室において開催されました。パネラーには、春秋会の原正和会員、三好吉安会員に加え、北浜法律事務所・外国法共同事業パートナーでイリノイ州弁護士のジェリー・メステッキー先生、バイエル薬品株式会社の平泉真理先生にもご参加頂き、インターナショナルな雰囲気の中、留学に関する数多くのテーマについて語って頂きました。
まずは「留学の実際」というテーマで、メステッキー先生から、ロースクールにおける授業風景の代名詞ともいうべき、本場のソクラテスメソッドについて、具体的に説明を頂き、その後、平泉先生、原会員から日本人として、本場のソクラテスメソッドの体験した感想やロースクール生活における様々な体験談についてお話し頂きました。フォーマルな場ではなかなか話せないトークが披露され、日本にいては分からない、日本人留学生の海外生活における苦労を垣間見ることのできる内容でした。また、ロースクールの入学願書作成にあたって重視すべき視点という実践的なお話も披露され(「なぜ、このロースクールで学びたいのか具体的に主張すべき。そのためにはホームページでロースクールや教授陣の強み等をリサーチすべき。」等)、これから留学準備を始められる方にはとても有益であったと思います。さらに、三好会員と原会員からは成長著しい中国での留学や研修について、分かりやすくお話し頂き、現地の語学学校、法学部、研修における様々な体験談も聞かせて頂きました。

次に、「アメリカの司法試験について」というテーマに移りました。多くの日本人ロースクール留学生がニューヨーク州の司法試験を受けますが、メステッキー弁護士、平泉弁護士や原会員から、イリノイ州とニューヨーク州の司法試験の試験科目の違いや、ニューヨーク州司法試験を受験するためにニューヨーク州のロースクールを卒業する必要性は全くないこと、全米の受験生のほぼ全員がバーブリという司法試験予備校に通って詰め込み勉強をするが、短期集中なのでとても大変との感想を頂きました。
最後に、「大阪の国際法務のこれからの可能性」というテーマで、平泉弁護士からは在阪外資企業の立場からお話を頂き、さらにメステッキー先生からは、大阪の経済規模は世界でも有数であり、大阪の渉外弁護士の可能性はとても大きい、このような企画は毎年開催すべきとの熱いエールのお言葉を頂いて、パネルディスカッションは終了しました。
対象者は留学に興味のある若手弁護士ということもあり、参加者が集まるか不安だったのですが、蓋をあけるとあらゆる会派の若手弁護士ら36名もの方々に参加頂き、会場も熱気あふれる満員となる大盛況で、みなさん最後まで真剣な眼差しでパネルディスカッションを聞いておられました。
当日の資料として、留学・司法試験準備のスケジュール表と、留学経験のある春秋会会員11名の回答に基づき作成した「海外留学に関するアンケート結果」を配布させていただきましたが、実際の先生方のご苦労や留学条件を大変素直に回答いただいており、これから留学を考えられている若手弁護士には、非常に有益なものになったのではないかと思います。この場をお借りいたしまして、アンケートに答えてくださった会員の皆様に感謝いたします。
終了後、パネラーの皆さんとの懇親会が開かれましたが、これまた春秋会らしくない(?)証券ビル地下の豪華すき焼きであったことを報告させていただき、本報告を終了させていただきます。ありがとうございました。
以上


