政策委員会ー各委員長からのご挨拶

政策委員長 : 鎌田 幸夫

■ 政策委員長就任挨拶 「今年度の抱負」
 今年度の政策委員長を仰せつかることになりました。なかなか政策委員長が決まらず、 前年度の政策委員会担当常任幹事の私にお鉢が回ってきたしだいです。

さて、弁護士、弁護士会は一連の司法制度改革のなかでかってない試練にあります。 特に、司法制度改革のなかでインフラ整備が十分調わないなかで、弁護士人口の増員のみが着実に進行し、修習生の深刻な就職難として立ち現れ、「法曹人口3000名増員」見直し論が日弁連・弁護士会のなかで提起されています。また、来年より実施予定の裁判員制度についても慎重を期すことを求める決議も一部の弁護士会であげられています。 一連の司法改革については、法曹人口問題、裁判員制度、法テラスなどで、弁護士会、春秋会のなかで大きな意見対立をもたらしました。これは、前年度の一連の春秋会の政策シンポの議論のなかでも強く実感しました。

しかし、考えてみると、同じ会派でも意見が異なることがあってよく、むしろ健全なことであり、また、その意見対立も互いに弁護士会、弁護士を愛するが故のことでしょう。
今、私が危惧しているのは、意見の違う者とこれ以上議論をしても無駄であるという厭戦気分が広がらないかということ、他方で、議論をするにしてもそれが弁護士会の内輪に向けたものになりがちであるということです。前年度の政策誌の巻頭言で丹羽前委員長が「弁護士会は、法曹人口見直しの実現や司法改革の理念と実現に向けた方策について、市民社会やメディアに丁寧に説明する責任を負っている」と書かれていますが、諸課題を議論に終わらせずに、「実現」に結びつけるには、市民に対する説明責任を果たすことが今後ますます求められていくと思います。

随分偉そうなことを書きましたが、今年度の政策委員会は立ち上げが遅れたことや50周年の記念シンポがある関係で、政策委員会としてのシンポは行わず、政策誌を中心に取り組むことになりました。合宿も9月6日に予定しています。1年間どうかよろしくお願いします。