春秋会会員研修 「労働法入門」

はじめに12月1日、大阪弁護士会2階ホールで、春秋会研修委員会主催の研修『労働法入門』が行われました。本研修委員会では、より多くの会員にご参加いただきたいとの思いから、新人向けの研修でありながら、ベテランの先生方にも労働法分野の重点分野を総覧していただくことで、ご自身の知識・ノウハウを確認的に点検していただくとともに近時の流れを感じ取っていただくことで、日々の実務に役立てていただきたいというやや欲張りな目標を設定しました。講師には、労働法分野における実務経験が豊富で、『労働審判・紛争類型モデル』などの共著も執筆しておられ、学術的造形にも精通しておられる鎌田幸夫先生にお願いしました。鎌田先生は、上記のようなやや欲張りな目標設定にもかかわらず、本研修委員会からの依頼に快諾してくださいました。 多数の会員の先生方にご参加いただきました  当日は、多くの、そして若手からベテランまで幅広い会員の先生方に参加していただき、参加人数は、一会派の研修でありながら、89名となりました。本研修がこのように大変盛況なものとなったのも、ひとえに講師の鎌田先生のご人徳によるものだと思います。 本研修の内容(前半) 本研修では、前半で労働法の基本的枠組みと考え方を、後半は具体的事例を通じて、労働事件において代理人としていかなる主張立証をするのかということを解説していただきました。まず、前半では、個別的労働関係法から、集団的労働関係法、雇用保障法に至るまで、労働法分野の基本的な概念を、網羅的に解説していただきました。とくに個別的労働関係法については、重要な条文、判例をピックアップして概要を説明していただくとともに、労働基準法、判例法、労働契約法、労働協約、就業規則等の関係をわかりやすく整理して解説していただきました。複数の法令が交錯し、それぞれの効力関係、位置づけが複雑な労働法分野にあって、鎌田先生の大変わかりやすいレジュメに基づいた講義は労働事件の相談を受ける際にすぐに役に立つ内容でした。また、集団的労働関係法については、INAXメンテナンス事件判決等、実務上でも重要な最新判例にも言及していただきました。 本研修の内容(後半)  次に、本研修の後半では、具体的事例において検討すべき点を、労働契約の成立、展開、終了、団体交渉といった通常の労働契約関係の展開の流れに即して、それぞれのポイントを解説していただきました。労働契約内容の認定、賃下げ(労働条件の不利益変更)、時間外労働割増賃金、解雇、団体交渉という実務でもよく問題になる法律問題について、豊富な実務経験に基づいた講義は、まさに労働事件に精通する鎌田先生ならではの講義でした。 研修後の懇親会 研修後の懇親会では、鎌田先生を囲んで、鎌田先生の同期の今村峰雄先生をはじめベテラン、若手の先生方で楽しくお酒を飲んでお話をすることができました。中でも、鎌田先生と今村先生のかけあいは、さすが同期と思える息の合ったとても楽しいもので、私は笑い過ぎて涙が出るほどでした。私は、まだ弁護士になって1年目ですが、春秋会っていいなぁと感じた懇親会でした。 さいごに 最後になりましたが、わかりやすく、かつ、ポイントに絞ったレジュメをご準備していただき、充実した講義をしていただいた鎌田先生、どうもありがとうございました。また、本年度、研修委員会としては初めての弁護士会館2階ホールを使った研修ということで、色々と準備も大変でしたが、各方面の調整をしていただいた林邦彦委員長、本研修の準備を中心になってしていただいた東実一郎先生をはじめ本研修に携わってくださった春秋会の先生の皆様、お疲れ様でした。2011年最後の研修となりましたが、来年もまたこのような素晴らしい研修を企画していけたらと思いますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。 以上
No Image

宝塚歌劇企画についての報告

先日、親睦委員会企画「宝塚星組公演「オーシャンズ11」(11月26日土曜日 阪急宝塚劇場 11時開演)」が開催されましたので、報告をさせて頂きます。 今回の演目「オーシャンズ11」は、もとは、2001年に公開されたアメリカ映画で、ダニエル・オーシャンと彼が率いる10人の仲間がラスベガスのカジノの金庫破りに挑む犯罪アクション。ジョージ・クルーニーやブラッド・ピッド、マッド・デイモン、ジュリア・ロバーツ等、豪華な俳優陣が出演しております。この映画は、テレビで見たことがありました。そして、宝塚星組の出演者は、柚希 礼音(ゆずき れおん・男役トップスター・ダニエル・オーシャン役)、涼 紫央(すずみ しお・男役・ラスティ役)、夢咲 ねね(ゆめさき ねね・娘役トップスター・テス役)でした。 私は、宝塚歌劇どころか、ミュージカルやお芝居等には、縁もゆかりもありませんでした。その無知故か、正直言いますと、「映画の方がいいんじゃないか?」なんて、映画と比べると、舞台の方が見劣りするんじゃないかとすら思っていました。しかし!それは大きな間違いでした!本当に大きな間違いでした!ラスベガスとカジノの華やかさと、宝塚歌劇の華やかさがとてもマッチしていて、宝塚歌劇の演目として、ぴったりでした!セットも豪華!大きい!変わる!動く!出演者についても、主役級はもちろんのこと、名前もない役であっても、全員がとても華やかでした!出演者の早変わり、運動量、歌、踊り、生演奏、全てにおいて、驚きの連続でした。映画は、スリルとアクションがメインでしたが、舞台では、ロマンスと華やかなショーがメインで、宝塚歌劇には、独自の良さがありました!とても残念だったのが、オペラグラスを持っていかなかったこと!本当に悔やまれます。皆様も、是非、一度は宝塚歌劇を体験してみてはいかがでしょうか?感動すること間違いなしです! 最後になりましたが、企画頂きました小橋委員長、そして、チケットを手配頂きました野仲先生、ありがとうございました!是非、来年も企画してください!
No Image

落語企画についての報告

平成23年8月23日、親睦委員会・若手会共催企画~落語を楽しもう~(演目「京の噺家 桂米二でございます」桂米二(かつら よねじ)他)が開催されましたので、報告をさせて頂きます。 繁昌亭とは、平成18年9月15日にオープンし、今年で5周年を迎えます落語専門の定席(毎日公演している小屋)です。平成19年8月にも、落語企画を開催しましたが、その際は、怪談をテーマにした落語でした。しかし、今回は、桂米二(かつら よねじ)さん、ゲストに桂雀松(かつら じゃくまつ)さんの落語でした。お二人とも、ベテランの噺家で、落ち着いていて非常にききやすく、しかも、チラシの裏側に、落語用語の基礎知識を掲載しており、素人でも楽しめる落語でした。演目は、「二人ぐせ」(桂鯛蔵)、「遊山船」「質屋蔵」(桂米二)、「片棒」(桂雀松)、「寄合酒」(桂米二)でした。「二人ぐせ」は、ある口癖を持つ男二人が、自分の口癖を言ったら金を支払うというかけをして、うまく口癖を言わせよう、言わせようとするお話、「遊山船」は、お金持ちの舟遊び中の船を見物している男二人のちぐはぐなやりとり、「質屋蔵」は、質屋の蔵に幽霊が出るという噂を解決しようとする質屋のてんやわんやなお話、「片棒」は、息子3人に自分の葬式の案を尋ねたところ、どれも迷案ばかりのドタバタ話、「寄合酒」は、複数の男がつまみを持ち合って酒盛りをしようとするけれども…というお話でした。個人的に、オチが粋だと思ったのは、「遊山船」でした。ここで紹介しても、決して笑えないので、是非とも、生の落語を体験して、確認してください(笑)噺家の落語は、なめらかで、わかりやすく、それでいて、何も見ないであれだけの情報量を話すことができる、本当にすごいと思いました。滑舌はもちろんのこと、話す速度、間の取り方等、大変勉強になりました。 落語企画終了後は、三上孝孜先生、茂木鉄平先生をはじめとして、有志で、懇親会を行いました。貴重なお話を聞かせて頂き、ありがとうございました。今回ご参加頂きました皆様、また、チケットをご準備いただきました山口健一先生、本当にありがとうございました(今回も参加者は20名でした!)。そして、落語を体験されたことがない方は、是非とも一度は繁昌亭で落語を体験してみてください!

若手会 税務研修報告   「賢い『節税』!そして『節税』の落とし穴…」  ~ 弁護士にとっての節税対策と弁護士が業務でぶち当たる税金諸問題 ~

日時: 平成23年11月8日 (火) 午後6時半~8時半場所: 大阪弁護士会館5階 510号室1 今年も生命保険料控除証明書が届く時期となり、確定申告のことを意識されている方も多いのではないかと思います。納税は国民の義務です。われわれ弁護士も当然納税しなければなりませんが、その際、ほとんどの方が、できる限り税金を安くしたいと考えておられるのではないでしょうか。しかし、実際のところ、弁護士とはいえ、税金に関する知識が十分ではない場合も多く、それ故、上手に節税出来ていないことも多いのではないかと思われます。本研修では、個人事業主である弁護士として、最低限知っておきたい税金の基礎、及び、有効な節税対策・方法や注意すべき落とし穴などについて、経験豊富な税理士の先生方から、実務を踏まえて分かりやすく説明していただきました。

春秋会若手会企画 地引網

昨年に引き続き,平成23年10月2日,若手会企画として,岡田浦漁協組合で開催される地引網に行ってまいりました。当日,若干曇り空ではありましたが,雨も降ることなく,日ごろの行いの良さを痛感しました。やはり,なかなか経験することのできない地引網ということだけあって,家族ぐるみで参加される会員が多く,いつもの雰囲気とは違った会員の顔を見ることができました。参加者は昨年よりも多い59名という盛況ぶり。大人も子供も大満足の一日になりました。 地引網の会場となったのは,昨年の砂浜とは異なり,ごろごろ石だらけの浜。地引網の始まりです。浜に設置された水槽(あとで網にかかった魚を入れる水槽です。)を挟むように二列に並び,網の両端についている縄を引っ張ります。この引っ張る縄が水を吸っているため予想以上に重い。漁協組合のお兄さんがメガホンで号令をかけてくれるのですが,なかなか網が見えません。大人も子供も力を合わせて,半ば苦行のような気持ちで縄を引っ張ります。途中,網が何かに引っ掛かり,全然引っ張れないというハプニングもありましたが,ようやく網の引き上げに成功。大人の方々は,ハァーハァーゼーゼー言っておりました。 漁協組合のお兄さんが網にかかった獲物を水槽に放してみると,タコ,ヒラメなどが大量に。それに鯛までかかっておりました(漁協組合の方,お気遣いありがとうございます。)。これには子供たちが大興奮。魚を掴むわ振り回すわで,びしょびしょになっておりました。ここで獲れた魚はバーベキュー後のビンゴゲームの景品になります。  一段落つき,いよいよバーベキューへ。漁協組合の方が後は焼くだけの状態にしてくれているので,すぐに開始です。飲み物は飲み放題。びっくりするくらいのスピードでビールがなくなっていきます(やっぱり車で来るんじゃなかった。。。)。ホタテ,サザエ,イカ,エビ,野菜,どれもこれもおいしい。これに,漁協組合特製のタコ飯と焼きそば,豚汁,アナゴの天ぷら,タコの空揚げなども山盛りに用意されています。今から思うと,バーベキュー会場の近くに市場があり,魚がびっくりするくらい安く売っていたので,買って焼けばよかった。 お腹も膨れ,いい感じに皆さんが酔っぱらってきたくらいで,獲れた魚を景品にしたビンゴゲームが開始。景品は10個ほどありました。続々と出る「ビンゴ!」の大声。なかなか穴の開かないカードを手に持つ私。結局景品は頂けずに終了。滋賀から電車でやってきた友人が,でっかい鯛を獲得しておりました(帰りの電車は大丈夫だったのかな・・・)。※写真の青年はこの友人とは別人です。 ビンゴゲームが終わっても,子供の興奮は冷めず。飲み物を冷やしていた氷ではしゃぎまくっています。背中に氷を入れられた時の浜田雄久先生のリアクションが楽しいらしく,えらいいじめられようでした。 当日はいろいろな先生方にご協力いただき,事故も起こることなく一日を終えることができました。至らないところも多々あったと思いますが,来ていただいた方々に楽しんでいただけたと思います。お越しいただいた方,漁協組合の方,本当にありがとうございました。

AED研修:是非一度、受講ください!

最寄駅等でAED(自動体外式除細動器。Automated External Defibrillator)の機械を見かけることはありませんか?消火栓みたいなアレです。医療ドラマ等で、呼吸の止まった患者さんの胸に電極パッドをあてて通電すると、患者さんの体がビクッとなり、モニターがピピッ、ピピッと山を描き始めるアレです。  心室細動という不整脈が起きると、心臓が細かく痙攣するので、血液が全身に送れなくなり、同時に意識がなくなります。心室細動発生から1分で呼吸が停止し、10分以内に心臓が完全に停止します。心室細動が続いている間にAEDで通電し、心臓の細かい痙攣を一旦停止させると、数秒後、心臓は自分の力で規則正しく動き出すようになります。心臓の拍動が得られると、脳への血流も再開します。心臓に規則正しい動きを回復させるためには、そのエネルギーが心臓に残っている間に通電する必要があります。また、心拍が再開しても、脳への血流停止時間の長さによっては脳への後遺症が残る場合があります。心室細動発生時には、電気ショックによる除細動が唯一の救命方法であり、迅速な除細動実施が要請されます。 ① 心臓マッサージをしながら AED手配 ② 心臓マッサージ ラスベガスのカジノでは、148例の心臓突然疾患のうち105名が心室細動で、うち90名が倒れるところを目撃されてAEDが使用され、うち53名(59%)が生存退院しました。倒れてから3分以内にAEDが使用された35名中26名が生存退院し(74%)、3分以上経過後、AEDが使用された55名中27名(49%)が生存退院しています。シカゴ・オヘア空港およびその周辺の空港でも、2年間に発生した22例の心臓突然疾患のうち18例が心室細動で、うち11例(61%)が通行人によるAEDの使用により、救命されました わが国では年間5~6万人が、急な病気や事故により、病院に辿り着かずに突然死してしまいます。高槻市で1年間に発生する突然死は平均190人、このうち、心臓が原因で突然死するのは約100人と推定されています。2011年8月4日にサッカー元日本代表の松田直樹選手(34歳)が練習でランニング中、急性心筋梗塞を起こして倒れ、急逝しました。もともと心臓病がなくとも、トップアスリートでも、突然発症の心筋梗塞は起こります。 日本では救急車が現場に到着するまで平均7分かかります。そこで、救急車到着までの「時間の壁」を超えるため、人が倒れるところを目撃した通りがかりの市民が使用できるよう、小学校高学年の児童でも使用できるように完全に自動化されたAEDの公共施設等への設置が進められてきました。平成22年12月現在で約25万台が全国の公共施設等へ設置され、大阪弁護士会館でも1階と6階に設置されています。 折角、あちこちに設置されるようになったAED。でも、使い方がわからない・・・。人が倒れるのを目撃し、AEDの使い方がわからず、あたふたしている間に、助けられたはずの命が・・・となってしまったら。そんな危機感から、私は、AED講習実施を春秋会研修委員に懇願し、今回、実施いただきました。  当日、インストラクターさんは3人。受講者は20名強。最初に短時間の講義を受けたら、7人程度のグループに分かれ、マネキン相手にすぐ実習です。まず、全員が交代で心臓マッサージをしました。手の平を組んで、胸の上に置き、ポンプのように押します。肋骨が折れても心臓が動く方が大事だから、相当、強く押すよう言われます。自分なりに強く押したつもりでも、もっと強く!!と言われます。一度、やってみることをお勧めします。(なお、かつては心臓マッサージと人工呼吸を交代でやるよう指導されましたが、今は人工呼吸はせずに、ずっと心臓マッサージを続けてよいとなっているそうです。人工呼吸は心理的抵抗がありうるので、これで少し、ハードルが下がります。) ③ 電極パッドを貼る ④ 音声に従ってボタンを押す 心臓マッサージの次は、いよいよAEDの実習です。インストラクターさんに一通り手順を教わってから、自分達で使ってみます。素人でも使えるよう、音声で細かく指示が出ます。機械の言う通りに、胸を開けて、電極パッドを胸と脇に貼り付けると機械が自動的に心電図を解析して、電気ショックを与えるべきかを判定してくれます。機械が電気ショックが必要と判断したなら、機械の言うとおりに、スイッチを押し、電気ショックを与えます。機械が電気ショックは必要ないと判断した場合には、たとえボタンを押しても電気は流れません。日本語がわかれば、誰でも使えると聞いていましたが本当でした。ただ、そうは言っても一度、練習してみないと、倒れた人を前にAEDを使うのは勇気がいります。使おうと思っても慌てているうちに貴重な3分が経過してしまう恐れもあります。 AEDの実地練習も終えたら、DVDでおさらいです。倒れた人を発見してから、心臓マッサージ、AEDを使用し、蘇生するまで、DVDを見ながら、手順を復習します。「これなら私でも使えそう。」という実感を持つと同時に、倒れた方が無事、蘇生する映像に、気持ちが高揚し、救命医療に携わるお医者さん達のやりがいを垣間見たように思いました。 今回、法律事務所の事務局の皆さんにも参加いただきました。講習終了後、エレベーターで、ご一緒した事務局さんから、・ 折角、こういう講習を受けても、事務所のボスに「素人が下手に手を出すんじゃない!」と怒られてしまいそう。そんな風に考える人は多いのでは。 とご指摘いただきました。 緊急事務管理は悪意重過失でなければ損害賠償責任は発生しません(民法698条)。心臓マッサージをせずに、AEDを使用するだけでも、特に発症直後には、すぐれた効果が認められています。講習受講の有無に関わらず、人が倒れるところを発見したら、119番をすると共に、是非、AEDの使用を試みてください。また、機会があれば、AED講習を是非、一度、受講いただくことを強くお勧めします。 参考資料 :森田大「非医療従事者による自動体外式除細動器(AED)を用いた除細動と心肺蘇生」大阪府三島救急医療センターウェブページTerence D. Valenzuela, M.D. M.P.H., and others “Outcomes of Rapid Defibrillation by Security Officers after Cardiac Arrest in Casino”, The New England Journal of Medicine, 2000; 343: 1206-1209財団法人日本心臓財団ウェブページ厚生労働省「非医療従事者による自動体外式除細動器(AED)の使用のあり方検討会報告書」平成16年7月1日平成22年度厚生労働省研究「循環器疾患等の救命率向上に資する効果的な救急蘇生法の普及啓発に関する研究」
No Image

春秋会会員研修 「非訟事件手続法・家事審判法の改正」 ~当事者・利害関係人の地位の強化~

先般、非訟事件手続法及び家事審判法の改正手続が行われ、平成25年1月に施行される予定であるということです。 そこで、今回の研修は、法制審議会非訟事件手続法・家事審判法部会の幹事として、改正手続に携われた増田勝久先生(38期)をお招きして、今回の改正のポイントについて、ご講義頂きました。 増田先生より、今回の改正の主なポイントは、最決平成20年5月8日の影響による当事者・利害関係人の地位の強化・手続保障の強化と、手続の簡易・迅速化であるとのお話があり、それぞれについての具体的な改正点について、ご教授頂きました。 当事者・利害関係人の地位の強化・手続保障の強化という点では、当事者・利害関係人の手続参加の強化、記録の閲覧・謄写等の手続、申立書や抗告状の写しの相手方送付の手続等について、ご説明頂きました。また、家事審判法の改正に関しては、特に、子供の手続保障として、一部の審判事件や調停事件において、一定の年齢に達した子供の手続行為能力が認められ、子供の手続代理人の選任が可能となったことから、今後子供の手続参加の充実が期待される点についてご説明があり、この点については、参加者からも、活発な議論がなされました。 さらに、手続の簡易化・迅速化という点では、電話会議システムの利用が可能となったこと等について、ご説明頂きました。 これらの改正は、いずれも、今後の弁護士業務に関わる重要な点が多く、とても有意義な研修となりました。また、増田先生より、改正作業でご苦労されたお話等、興味深い体験談もお話頂き、大変充実した研修となりました。 増田先生、お忙しい中、ありがとうございました。

若手会ヒヤリハット研修報告 春秋会若手会研修 「若手弁護士が陥りがちな落し穴」

日時: 平成23年9月6日 午後6時30分~午後8時30分場所: 大阪弁護士会 1205会議室本研修の内容講師を引き受けてくださったのは,有村とく子先生(50期),上出恭子先生(51期),小橋るり先生(51期)山本淳先生(51期)です。コーディネーターをしてくださった小橋先生の進行のもと,講師の先生方にご自身や周りの弁護士のヒヤリハット経験談を座談会形式で語っていただくことで,若手弁護士が今後の弁護士人生で気をつけるべき点や見落としがちな盲点を学ぶという研修でした。当日は,40名を超える春秋会会員にご参加いただき,大変盛況で充実した研修となりました。 総論のお話 まず,冒頭で,それぞれの先生方から,これまでで一番やってしまった!と思った失敗談をお話いただきました。どのエピソードも大変インパクトのあるもので,皆,真剣な表情で聞き入っていました。その後,期限の管理,事務局とのコミュニケーション,依頼者とのコミュニケーション,利益相反,スケジュール管理など,弁護士として仕事をするうえで気をつけるべきことについて,具体例を交えて総論的にお話していただきました。一例を挙げますと,離婚事件の依頼者に書類を送ってもらうつもりで事務局に「Aさんに送ってください。」と指示を出したところ,相手方のAさんに間違って送られてしまったというような,いかにもやってしまいがちなエピソードとともに,事務局への指示を丁寧に行うことの大切さを教えていただきました。新人弁護士である私は,エピソードを伺うたび,自分も同じ失敗をしてしまったような気分になり,どきどきしましたが,それだけに大変印象に残り,とても勉強になりました。 各論のお話 次に,講師の先生方それぞれから,特定の分野(刑事事件,労働事件,家事事件,倒産事件)について,さらに掘り下げてお話をいただきました。 *刑事事件・・・小橋先生  これまで130件以上の刑事事件を担当してこられた小橋先生から,主に身体拘束事件に関し,心構えや気をつけるべき点をお話いただきました。初回接見できちんと挨拶する,被疑者の体調を気遣うなどによって,信頼関係を築くことが大切であるが,一方で,被疑者・被告人に頼まれたことを何でも引き受けてはいけないという助言をいただきました*労働事件・・・上出先生  労働事件について豊富な実務経験をお持ちの上出先生から,消滅時効との関係で期限の管理をすることの大切さなどについてお話いただきました。残業代支払請求事件について,月ごとに支払請求権が発生するので,毎月,時効にかかっていくこと,従業員数名から受任する場合は,被告の主張如何によっては,各当事者ごとの利害関係が異なってくることをあらかじめ受任の段階で説明しておくことなど,実務的な観点から気を付けるべき点を解説していただきました。 *家事事件・・・有村先生  家事事件を多く受任されている有村先生から,主に離婚事件やDV事件について,心構えや気をつけるべきことをお話しいただきました。離婚事件の相手方から危険な目に遭わされたというご体験から得られた教訓などがとても心に響きました。*倒産事件・・・山本先生  倒産事件について,豊富な実務経験をお持ちの山本先生から, 財団債権となる未払い賃金は破産開始決定前3か月のものに限られることなどから,破産事件を受任したらすみやかに申立をすべきである。管財事件については,まず,管財人に就任する段階で,利害関係人に自分の依頼者がいないかきちんとチェックする,裁判所以外から報酬を受け取ってはいけないなど,豊富なエピソードとともにわかりやすく解説していただきました。 さいごに 講師の先生方に各論のお話をいただいた後,質疑応答の時間が設けられ,新63期の会員2名から,刑事事件に関する質問がなされました。その後,本年度幹事長の福田健次先生から,閉会のご挨拶として,「困ったときは一人で悩まず,春秋会の先輩弁護士に相談しましょう。そのために会派があります。」という温かいお言葉を頂戴して,本研修は終了しました。 本研修は事前に参加申込いただいていた会員は全員出席で,飛び入りで参加してくださった会員もいらっしゃいました。和気あいあいとした雰囲気の中で行われた研修でしたが,皆,講師の先生方のお話に真剣に耳を傾け,大変意義のある研修になったと思います。  研修後の懇親会にも30名を超える会員にご参加いただきました。お一人お一人から,ご自身のヒヤリハット経験談を交えた自己紹介をしていただき,大いに盛り上がりました。私個人としましては,小橋先生,上出先生が同期の山本先生に激しくツッコミを入れていらっしゃるのが,とても面白かったです。 最後になりましたが,後輩弁護士のためにとのお気持ちから,快く講師を引き受けてくださり,ご自身のヒヤリハット体験談を赤裸々に語ってくださった有村先生,上出先生,小橋先生,山本先生に心からお礼申し上げます。また,このような貴重な機会を設けていただいた若手会代表の原正和先生,若手会担当幹事の松浦由加子先生,若手会58期世話人の林堂佳子先生をはじめ,お世話になりました春秋会の先生方に感謝申し上げます。
No Image

春秋会研修委員会・若手会共催企画 「海外留学のABC -海外留学ってどうするの?-」

日時:平成23年11月24日(木) 午後6時30分~8時30分(終了後,懇親会も予定しております。)場所:大阪証券取引所ビル3F 北浜フォーラム A会議室(弁護士会館ではありませんのでご注意ください)パネラー:ジェリー・メステッキー 弁護士(北浜法律事務所・外国法共同事業 ) 平泉真理 弁護士(バイエル薬品株式会社) 原 正和 弁護士(弁護士法人あすなろ あすなろ法律事務所) 三好吉安 弁護士(弁護士法人 梅ヶ枝中央法律事務所)コーディネーター:西原和彦 弁護士(弁護士法人 梅ヶ枝中央法律事務所) グローバル化の波とアジア地域の発展は、日本経済のみならず、日本社会にも深く影響を与えています。多くの大阪の中小企業が市場としてのアジアに目を向けて進出を始め、他方、多くの外国企業や外国人が日本で活動をしており、外国法が関係するリーガル・サービスの需要はますます高まっています。大阪の弁護士にも業務拡大のチャンスがありそうです。そこで、他会派の先生方からもご協力を頂きまして、アメリカや中国での留学経験や実務経験をもつ弁護士から、留学生活や帰国後の仕事、大阪における弁護士の渉外業務の可能性等について、率直な意見を披露して頂こうと考えております。また、懇親会では、パネラーや留学経験者から留学生活の様々な苦労話などざっくばらんに語って頂こうと考えておりますので、海外案件や留学に興味のある若手会員の皆様、ふるってご参加ください。
No Image

政策委員会主催 シンポジウム のお知らせ 「エネルギー政策の転換と司法の役割」  ~ 放射能から子どもたちを守るために ~

日時: 11月19日(土) 午後1時~5時場所: 大阪弁護士会館2階ホール第1部 基調講演 ① 佐藤幸子さん (子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク 世話人)② 松原弘直さん (環境エネルギー政策研究所 主任研究員) 第2部 パネルディスカッション コーディネーター山西美明 (弁護士、主に薬害エイズ・薬害肝炎の薬害問題に取り組む。)パネリスト基調講演のお二方に加え、  徳田靖之さん(弁護士、スモン、薬害エイズ、ハンセン、薬害肝炎など多くの集団訴訟に取り組む。特に、ハンセン病国賠訴訟は原告弁護団の代表として救済の途を切り開いた。) 尾藤廣喜さん(弁護士、元厚生省キャリア。水俣訴訟における厚生省の対応に怒り、退職。以後、弁護士となり、水俣、スモン、原爆症などの集団訴訟に先鋭的に取り組む。) パネルディスカッションでは、緊急の課題として、福島の子どもたちを放射能から守るために、特に区域外避難者(自主避難者)の補償の問題をとりあげ、さらに、原発事故後もエネルギー政策の転換(脱原発)をできない社会構造の問題点を明確にし、それを乗り越えるためには司法が果たすべきなすべき役割は何か、今、何ができるのかということを、議論したいと考えています。